文化

オーストリア造幣局、伝統衣装シリーズ完結の10ユーロ収集用硬貨を9月9日発行

貨幣情報サイト Numismática Visual が2026年8月24日に報じたところでは、オーストリア造幣局は伝統衣装をテーマにしたシリーズ「Trachten – Traditional and Trendy」の最終作「Anpirschen – Horn」を2026年9月9日に発行します。額面10ユーロの収集用の硬貨で、衣装のボタンや留め具に使われてきた動物の角(つの)を題材にしています。銅貨1種と銀貨2種があります。

訂正(2026年10月13日) 題・要約・本文を出典に合わせて書き直しました。出典にない投資の見方(シリーズ完結による需要の集中、希少性による値上がり、「限定版戦略」)を削り、主題の「角(動物の角)」を「ホルン」とした誤りを直し、発行日・額面・種類・規格・図柄を加えました。旧題は「オーストリア造幣局の「Trachten」シリーズ完結——文化ヌミスマティックの限定版戦略が示す、コレクター需要の掘り起こし手法」です。

※この記事は、貨幣情報サイト Numismática Visual が2026年8月24日に掲載した記事に基づきます。扱うのは、2026年9月9日に発行予定の収集用の硬貨です。

オーストリア造幣局は、伝統衣装をテーマにしたシリーズ「Trachten – Traditional and Trendy」の最終作として、「Anpirschen – Horn」を発行します。オーストリアの伝統衣装のボタン、ブローチ(留め具)、飾りに使われてきた動物の角(つの)を題材にした収集用の硬貨です。額面は10ユーロで、2026年9月9日に正式に発行されます。

種類は3つです。未使用仕上げの銅貨と、純度925の銀を使った「特別未使用仕上げ」と「プルーフ(鏡面仕上げ)」の銀貨2種です。発行枚数は、銅貨が13万枚、銀貨は各3万枚です。

4作で完結したシリーズ

このシリーズは、オーストリアの伝統衣装と、その特徴的な素材の価値を伝えるために、造幣局が作りました。4作は、亜麻(リネン)、革、ローデン(丈夫な羊毛の生地)、角と、それらを加工する職人の技を取り上げています。

シリーズのドイツ語の題「gschneizt & kampelt」は、オーストリアの言い回しで「身ぎれいに、髪もきちんと整えて」といった意味です。子どもが家を出るときに、清潔できちんとした身なりをするよう言い聞かせる言葉でした。

シリーズは2025年に、亜麻とディアンドル(ぴったりした胴着、広がったスカート、エプロンから成る衣装)を題材にした「Aufdirndln – Leinen」で始まりました。続いて、革と伝統的な革ズボン(レーダーホーゼン)を扱う「Aufbrezeln – Leder」が出ました。2026年には、羊毛の生地ローデンを主題にした「Aufjuchazn – Loden」が加わり、今回の「Anpirschen – Horn」で完結します。

ドイツ語の「anpirschen」は、特に狩りのときに、そっと近づく、忍び寄るという意味です。この名前は、狩猟用の衣装や、硬貨に描かれた動物と自然の図柄に結び付いています。

衣装に使われた角

記事によると、合成素材が広まる前、角は貴重で丈夫、比較的手に入りやすい素材でした。きれいにして下ごしらえをした後、切る、熱する、押し固める、磨く、彫るなどして、さまざまな形にできました。色や筋が自然に違うため、一つ一つの品の見た目が少しずつ異なりました。

オーストリアの伝統衣装では、特にベストや上着のボタンに使われ、ブローチ、装身具、飾りにも用いられました。素材の素朴さをそのまま生かした品もあれば、専門の職人が植物、動物、狩りの場面を細かく彫った品もありました。

表と裏の図柄

額面のある面(表)の中央には、ノロジカの姿を彫った角のブローチがあります。その右には、角を彫って細部を仕上げるための彫刻刀(ビュラン)が縦に置かれています。左の縁に沿って「REPUBLIK ÖSTERREICH」(オーストリア共和国)の文字があり、左下には「10 EURO」と「2026」の文字が入っています。

もう一方の面(裏)の中央には、オーストリアの伝統衣装を着た男性が描かれています。ベストと上着には角のボタンが付き、上着の襟にも角の飾りがあります。男性の後ろには、伝統的な角の彫刻をもとにした横長の帯状の飾りがあり、その右端にはシカの頭が見えます。

プルーフ銀貨では男性の衣服に色が付けられています。銅貨と特別未使用仕上げの銀貨は、それぞれの金属の地のままです。両面のデザインは、アンナ・シュリントナー(Anna Schlindner)氏とエレナ・ドルゴワ(Elena Dolgova)氏が担当しました。

規格

- 銅貨(未使用仕上げ): 純度999の銅、重さ15グラム、直径32ミリ、発行枚数13万枚 - 銀貨(特別未使用仕上げ): 純度925の銀、重さ16.82グラム(純銀15.56グラム、0.5オンス)、直径32ミリ、発行枚数3万枚 - 銀貨(プルーフ): 純度925の銀、重さ16.82グラム(純銀15.56グラム、0.5オンス)、直径32ミリ、衣服に色付け、発行枚数3万枚

いずれも額面は10ユーロです。

出典: Numismática Visual「Austria cierra su serie sobre la indumentaria tradicional con una moneda dedicada al cuerno」(2026年8月24日)

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