オークション

馬を描いたケルトの古代金貨・銀貨、2026年1月の3競売で落札

Numismatic Newsは2026年2月12日、2026年のコインのデザインで馬の図柄が流行しており、その多くは旧正月にちなむものだと伝えました。あわせて、2026年1月にニューヨーク・セール、クリス・ラッド、ヘリテージ・オークションで、馬を描いた古代ケルトの硬貨が落札された例を紹介しています。落札額は1,100ドル、1,700ポンド、1,925ドルなどです。

訂正(2026年10月13日) 題・要約・本文を出典に合わせて書き直しました。英語版にあった、出典にない市場の分析(落札率95%超、事前予想を30〜50%上回る価格、アジアの収集家の需要、投資家の動きなど)と投資判断の記述を削り、日本語版の「1,000ドル台後半」を出典のとおり「1,000ドル台の上のほう」に直しました。旧題は「馬のモチーフがトレンドに。古代ケルトコインがオークションで好調な結果を記録」です。

暗い台の上に跳ねる馬の図柄を刻んだ金色のコインが十数枚重なって置かれた画像(AI生成のイメージ図)
イメージ図(AI生成)

※この記事は、2026年2月12日にNumismatic Newsが掲載した記事に基づきます。紹介するオークションは、いずれも2026年1月に開かれたものです。

Numismatic Newsによると、2026年のコインのデザインで大きな流行の一つが、馬の図柄です。駆ける馬、いななく馬、たてがみを風になびかせる馬などが描かれています。多くは旧正月(太陰暦の新年)にちなんだもので、2026年の干支が馬であることが背景にある、と記事は説明しています。

ケルトの硬貨と馬

記事は、最近の硬貨で馬が題材になるのは珍しいものの、馬の図柄そのものは新しくないと述べています。

馬は、鉄器時代のケルトの硬貨に特によく見られます。走る姿や人を乗せた姿で描かれ、まわりを星・点・渦巻きなどの抽象的な模様が囲みます。ドーバー博物館(Dover Museum & Bronze Age Boat Gallery)がFacebookに載せた投稿によると、馬の図柄はヨーロッパのケルト硬貨で最も古い図柄の一つで、ラ・テーヌと呼ばれる広いケルト文化と結びついています。

当時の社会で馬がどんな役割を持っていたかには、はっきりしない点もあります。同館は、馬は完全には家畜化されていなかったかもしれないが、儀式で戦車を引くために使われることがあり、労働と威信の両方の意味を持っていた、という見方を示しています。

2026年1月のオークションから

記事は、2026年1月に開かれた三つのオークションで、馬を描いたケルトの硬貨が売られた例を紹介しています。

ニューヨーク・セール(1月13日〜15日)

ニューヨーク国際貨幣大会の公式オークション「ニューヨーク・セール」では、ステーター金貨(5.85グラム)が出品されました。現在のピカルディー地方にあたるガリア北東部の部族、アンビアニ族のもので、紀元前100〜50年ごろの発行です。ばらばらに分かれたような馬と、三日月や小さな玉の飾りが描かれています。ガリア戦争のころの硬貨で、1,100ドルで落札されました。

クリス・ラッド「オークション204」(1月18日)

その数日後の1月18日には、クリス・ラッド社が「オークション204」を開き、英国各地のケルトのステーターが出品されました。紀元後1〜15年ごろ、イングランド南東部のカンティアキ族が作った「エッピルス」のカルニュクス銀貨(人を乗せた馬の図柄)は、1,700ポンドで落札されました。状態は「極美品に近い(near extremely fine)」で、極めて希少とされ、記事によると、ほかに記録されているのは12枚だけです。

ヘリテージ・オークション(1月26日)

1月26日のヘリテージ・オークション「Spotlight: Great Britain World Coins Showcase Auction #61586」では、カトゥウェラウニ族とトリノヴァンテス族(現在のイングランド南東部)のステーター金貨が出品されました。マンディ・ファリス・ウッズ氏の「A. Pugnus Maximus Collection」の品で、どれも跳ねる馬が描かれています。記事は、これらが1,000ドル台の上のほうで売れたと伝えています。記事に添えられた写真の説明によると、同コレクションの1枚(紀元後8〜41年ごろ、NGC Choice VF)は1,925ドルで落札されました。

出典: Numismatic News「Horses Take the Reins at Auction」(2026年2月12日)

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