市場

見慣れない刻印の銅貨、掲示板で1788年の品種の同時代の偽造品との回答

コイン収集家の掲示板 CoinTalk で、コネチカット銅貨に見えるが表面に見慣れない「NO」の文字がある硬貨について、投稿者が手がかりを求めました。品種ごとに集めているという投稿者は、ノヴァ・コンステラティオの上に打ち直された1788年の 12.2-C という品種で、Machin's Mill で造られた同時代の偽造品だと答えました。投稿の日付は原典の資料に載っていません。

訂正(2026年10月13日) 題・要約・本文を出典に合わせて書き直しました。旧記事は、掲示板で1枚の硬貨の正体を尋ねたスレッドを、植民地時代の銅貨全般が注目されているという話にすり替え、出典にないマサチューセッツやバージニアの銅貨、鑑定・保管の方法、価値の上昇などの記述を加えていました。これらを削り、内容が掲示板の投稿者の申告と意見であることを明記しました。旧題は「謎のコネチカット銅貨、正体は重ね打ちされた希少な偽造品か」です。

※この記事は、コイン収集家の英語掲示板 CoinTalk のスレッド「Calling all colonial copper specialists」に寄せられた投稿をまとめたものです。原典の資料には投稿の日付が載っていないため、日付は示していません。内容は投稿者の申告と意見であり、GNJ が硬貨を確かめたものではありません。

見慣れない刻印の銅貨

投稿者 No_Ragrets さんは、時々、少し問題のある硬貨を買ってしまうと書きました。何が起きたのかを調べるのが好きだからだそうです。今回の1枚は、コネチカット銅貨に見えるといいます。

ただ、表面の「AUCTORI」の前に「NO」(あるいは「NOV」)の文字があり、裏面の「INDE ET LIB」のうち「ET」の位置がずれているように見える、と述べています。当時造られた偽物(同時代の偽造品)ではないかとも書き、手がかりを求めました。

「1788年の 12.2-C」という見立て

最初に返信した RockyB さんは「アメリカのものには見えない」「カナダのものか」と書き、硬貨の種類を調べるアプリ(CoinSnap)を勧めました。

これに対し、品種(ダイ・バラエティ=打つための型の違い)ごとに集めているという l.cutler さんは、1788年の 12.2-C という品種のコネチカット銅貨だと書きました。l.cutler さんによると、この硬貨はノヴァ・コンステラティオ(Nova Constellatio)という別の銅貨の上に打ち直されたもので、この品種には同じ例が多いそうです。

l.cutler さんは、この品種の希少度は「rarity 5」で、現存数は46〜60枚と見積もられている、と説明しました。また、この硬貨は実際には同時代の偽造品だと述べ、1788年の年号のコネチカット銅貨はすべて、公式のコネチカットの造幣所ではなく Machin's Mill の造幣所で造られた、とも書いています。表面の「NO」の文字は、この説明で納得がいった、と ksparrow さんも書いています。

l.cutler さんはまた、CoinSnap は時にひどく不正確なことがあるので注意するように、とも書きました。

傷み方についての意見

SensibleSal66 さんは火事による傷みではないかと書き、似た状態の1818年のラージセント(大型の1セント銅貨)を持っていると述べました。

No_Ragrets さんは、土の中から掘り出された硬貨だと考えていると返しました。拡大鏡で見ると表面全体に小さな穴があり、掘り出したあとに泥や土をぬぐった跡が見える、というのがその理由です。

偽造品の価値についての意見

RockyB さんが「偽造品ならいくらになるのか」と尋ねると、The Half Dime さんは、偽造品の中には高い値が付くものもあると答えました。ただし、この硬貨は高級な偽造品ではないだろうとし、1770年代、おそらく1780年代にも流通した、ジョージ3世のハーフペニーの非公式品のように、本物と同じ値で売れる同時代品もある、と述べています。

コネチカット銅貨という分野

l.cutler さんは、コネチカット銅貨は複雑だが面白い分野で、フュージオ・セント(Fugio cents)ともつながっていると書きました。硬貨と造り手の歴史は、会社の陰謀、役人への賄賂、政府への不正、そして失敗と続き、一部の関係者は訴追を逃れて逃亡した、と説明しています。

l.cutler さんによると、1785年から1788年にかけて約350の品種があり、1788年のものなど一部は Thomas Machin の造幣所で非公式に造られました。これらも品種の数に含まれ、分野の一部として集められているそうです。l.cutler さんは、決して完成しない分野だが楽しい、と結んでいます。

出典: CoinTalk「Calling all colonial copper specialists」(掲示板のスレッド)

次に読む

LINE 配信

週次マーケット・インテリジェンス

アンティークコインの週次レポート・オークション速報・市場分析をLINEでお届けします。友だち追加で即受信。

無料・登録すぐ完了・いつでもブロック可