コインの形は円だけではない:COTY 2026で示された「革新」の多様な姿
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コインの形は円だけではない:COTY 2026で示された「革新」の多様な姿

要約

貨幣の年間コンテストCOTYの2026年「最も革新的なコイン」部門で、口紅や紙飛行機の形をしたコインが候補に挙がった。 審査では形状のほか、素材やギミック、新技術も評価され、各国の造幣局が貨幣の限界に挑む姿勢が示されている。 元記事では、スライドドアで隠された都市が現れるコインなど、候補となった10種類のユニークな作品が紹介された。

フランスから登場したのは、ランコムの口紅をかたどった10ユーロ銀貨だった。サモアは、スライド式の扉を開くと失われた都市アトランティスが現れるギミックを持つコインを発表した。これらは、貨幣学メディアNumismatic Newsが報じた、2026年のコイン・オブ・ザ・イヤー(COTY)アワードにおける「最も革新的なコイン」部門の候補の一部です。

では、何がコインを「革新的なもの」にするのでしょうか。

同アワードの公式基準では、この部門は「貨幣における革新的なコンセプト」が審査されると定義されています。具体的には「先駆的な合金、非典型的な素材、特異な形状、独特な視覚テーマ、その他の革新」が評価対象となります。特に「造幣のアイデアと仕組みを進歩させる技術的進歩」には特別な配慮が払われるとされています。

形状の限界を超える:立方体、紙飛行機、995mmの銀片

今回の候補作には、伝統的な円形から大きく逸脱したものが複数含まれていました。

ブルンジの「ギリシャ神話 – 3Dキューブ」は、その名の通り立方体の銀貨で、各面にゼウスなどの神々が描かれています。ニウエの「紙飛行機 – 折り畳まれた夢」は、まるで子供が折った紙飛行機そのものの立体的な形状で、先端が少し曲がっている様子まで再現されています。

リトアニアの「Metro Cattolico」は、さらにユニークです。これは普遍的な測定の長さを象徴する、長さ995mmの細長いストリップ状の銀貨として鋳造されました。

カナダの「エンジニアの召命」は、エンジニアに与えられる鉄の指輪を模し、多面的なエッジと盛り上がった縁を持つデザインが特徴です。

ギミックと表面技術:スライドドアからナノシャイン効果まで

革新は形状だけにとどまりません。コインに組み込まれたギミックや、表面加工の新技術も重要な評価点です。

サモアの「アトランティス – スライドドア」は、扉をスライドさせると下に隠された金めっきのアトランティスの都市が現れるという、物語性のある仕組みを持っています。

ジブチの「マルコ・ポーロの旅 – パズルコイン」は、マルコ・ポーロの肖像を囲むように、彼の旅の場面が描かれた5つの金めっきのパズルピースがはめ込まれています。

イタリアの「アメリゴ・ヴェスプッチ号の航海」は、2ユーロ硬貨を10ユーロ硬貨の内側にはめ込むことができる2枚組のセットです。

表面加工の技術革新も注目されます。クック諸島の「蝶」は、ナノシャイン効果と呼ばれる技術を使い、黒曜石のような仕上げに繊細な線を描くことで、蝶が自ら輝いているかのように見せています。オーストラリアの「銀河系外」と題されたコインは、渦巻銀河をパティナ着色で表現し、天然のダイヤモンドが手作業で埋め込まれています。

これらの候補作は、各国の造幣局が持つ技術力と創造性を示しています。サモアのコインは、扉を開けるまで、その下に隠された都を見ることはできません。

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