オークション

スペインの10エクセレンテ金貨、31万ユーロ(手数料別)で売却

オークション会社Elsenが2025年2月21日に掲載した記事によると、スペインのフェルナンドとイサベルの時代の「10エクセレンテ」金貨(ロット1165、セゴビア造幣所、試金者P)が31万ユーロ(買い手手数料別)で売れました。見積額は10万ユーロでした。Elsenはこの金貨を、知られている唯一の品としています。

訂正(2026年10月13日) 題・要約・本文を出典に合わせて書き直しました。出典にない「スペイン帝国」「新大陸の金」「王族への贈答品」「入札競争」「需要の強さ」などの記述と市場の評価を削り、落札額・見積額・ロット番号・来歴・既知の2枚を出典どおりに記しました。旧題は「エクセレンテス310,000ユーロ落札に表れる稀少スペイン帝国金貨の市場構造」です。

※この記事は、オークション会社Elsenが2025年2月21日にウェブサイトに掲載した記事に基づきます。

Elsenの記事によると、スペインのフェルナンドとイサベルの時代の金貨「10エクセレンテ」が、31万ユーロ(買い手手数料別)で売れました。ロット番号は1165、見積額は10万ユーロでした。

どんな金貨か

カスティーリャとアラゴンの王冠は、フェルナンドとイサベルの結婚によって一つになりました。二人の治世に、1497年6月13日付の「メディナ・デル・カンポの勅令(プラグマティカ)」で、国の貨幣制度の統一が決まりました。

このとき作られた新しい金貨が「エクセレンテ・デ・ラ・グラナダ」です。価値はアラゴンのドゥカート金貨(3.50グラム、23と4分の3カラット)にかなり近いものでした。表には国王夫妻、裏には鷲に守られた統一王国の紋章が描かれています。

2倍のエクセレンテ(ダブル・エクセレンテ)は、王国の各地の造幣所で大量に作られ、大きな成功を収めました。4倍・10倍・20倍、さらに50倍のエクセレンテも作られましたが、その多くは非常に珍しいものです。

知られている10エクセレンテ

Elsenによると、10エクセレンテはこれまで、セゴビア造幣所の2枚しか知られていませんでした。そのうち売りに出たことがある1枚は、今回とは別の型(刻印の元になる型)で作られ、試金者(金の品位を確かめる役人)の印「F」があるもので、ハンティントン・コレクションの品です。2012年6月26日にマドリードで開かれたVicoの第130回オークションに、ロット438として出品されました。

今回の金貨には試金者「P」の印があります。同じ試金者Pの4倍エクセレンテも知られています(A.C. 769)。Elsenはロットの説明で、今回の品を「知られている唯一の品」としています。製造年の記載はなく、1497年より後とされています。

来歴

この金貨は、ヴィスコント・シャルル・ヴィラン14世(1803〜1878年)のコレクションから出たものです。Elsenによると、同氏は1830〜1831年に国民議会の議員、1855〜1857年にレオポルド1世のもとで外務大臣、1870〜1871年に下院議長を務めました。

出典: Elsen「An exceptional multiple of 10 excelentes」(2025年2月21日)

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