アメリカ貨幣協会、2028年前半にNYからオハイオ州トレドへ本部移転と発表
アメリカ貨幣協会(ANS)は2025年11月20日付の発表で、本部をニューヨーク市ヴァリック通り75番地の賃借物件から、オハイオ州トレドのトレド美術館の敷地内へ移すと明らかにしました。移転は2028年前半の予定で、美術館から取得した4階建ての建物に展示ホールや図書館を設けます。
訂正(2026年10月13日) 題・要約・本文を発表文に合わせて全面的に書き直しました。「創立200年」という誤り(正しくは創立170年近く、1858年設立)を直し、出典に無い移転の理由(ニューヨークの不動産費用の高騰や施設の老朽化)、市場の再編・機関投資家の動き・価格形成や鑑定サービスへの影響といった推測の記述を削り、発表の日付(2025年11月20日)と移転時期(2028年前半)を出典どおりに示しました。旧題は「ANS創立200年目の転機:ニューヨーク撤退がヌミスマティック市場に示す機関投資家シフト」です。
アメリカ貨幣協会(American Numismatic Society、略称 ANS)は2025年11月20日付の発表で、本部をニューヨーク市からオハイオ州トレドへ移すと明らかにしました。移転先はトレド美術館(Toledo Museum of Art、略称 TMA)の敷地内で、移転は2028年前半の予定です。
発表の内容
ANSは硬貨・紙幣・メダルの研究と普及に取り組む団体で、創立から170年近くになります。発表によると、米国で最も包括的な貨幣関係の収蔵品を持っています。
現在の本部は、ニューヨーク市ヴァリック通り75番地の賃借物件です。ANSはこの移転によって、米国内外の利用者により良く応えられるようになり、地元とも強い関係を築けるとしています。
ANSのウテ・ヴァルテンベルク・カガン事務局長は「トレドへの移転は、私たちの長い歴史の新しい章の始まりです」と述べました。トレド美術館と組んで新しい展示をつくり、地元の大学との学術連携も強めたいとしています。
新しい建物
新しい本部は、トレド美術館に隣接する4階建てのアール・デコ様式の建物です。ANSはこの建物を美術館から取得しました。館内には展示ホールと展示室のほか、図書館、講堂、教育センターを設けます。これまで公開されたことのない収蔵品も多く展示できるようになるとしています。
ANSの収蔵品は、硬貨、貨幣に関する品、美術メダル、勲章などで約80万点にのぼり、同種の収蔵品として世界の上位4つに入るとしています。過去20年だけで10万点以上が加わりました。その中には、2017年に取得したメダリック・アート社の資料も含まれます。
美術館との協力
新たな協力関係のもとで、ANSの収蔵品の一部はトレド美術館の常設展示室にも組み込まれます。美術館の常設展示は時代順に並べ直す工事が進んでおり、2027年後半に公開される予定です。
トレド美術館のアダム・レヴィン館長は「アメリカ貨幣協会を隣人として迎えることを、美術館としても地域としても、これ以上ないほど楽しみにしています」と述べました。
ANSは、トレド美術館のほかにも地元の団体と組む考えです。ニューヨークの今の施設では開けない大きな学術会議や、お金の仕組みを体験しながら学ぶ催しを開きたいとしています。
数字で見る移転先
発表によると、トレド美術館の敷地には毎年30万人以上が訪れます。デトロイト・メトロ空港までは1時間かかりません。また発表は、米国だけで約1億5千万人が貨幣の収集に関心を持っていると述べています。
出典: American Numismatic Society「American Numismatic Society announces strategic relocation to Toledo, Ohio, on the campus of the Toledo Museum of Art」(2025年11月20日)
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