スタンレー・ギボンズ・ボールドウィン、2026年1月に英国と世界の紙幣競売
Numismatic Newsは2026年1月27日、競売会社スタンレー・ギボンズ・ボールドウィンが1月29日に399 Strandの会場とオンラインで紙幣オークションを開くと伝えました。同社にとって数年ぶりの紙幣オークションで、イングランド銀行券、バックハウス家の地方銀行券、米国の旧銀行券、香港上海銀行の紙幣などが出品されます。
訂正(2026年10月13日) 題・要約・本文を出典に合わせて書き直しました。出典はNumismatic Newsの記事(2026年1月27日)で、2026年1月29日に開かれる紙幣オークションの予告です。旧記事にあった「市場の成熟化」「紙幣市場が古銭に匹敵する収益性を実現」などの出典にない市場分析・投資の記述と、出典にない植民地時代の通貨の記述を削り、出典が挙げる出品物とバックハウス家の銀行の沿革を加えました。旧題は「スタンレー・ギボンズ・ボールドウィン社の紙幣オークション復帰に表れる市場成熟化の実態」です。
この記事は、Numismatic Newsが2026年1月27日に掲載した記事に基づきます。記事は、競売会社スタンレー・ギボンズ・ボールドウィン(Stanley Gibbons Baldwin's)が2026年1月29日に開く紙幣オークションを予告する内容です。落札結果は、この記事には含まれていません。
数年ぶりの紙幣オークション
スタンレー・ギボンズ・ボールドウィンは、紙幣のオークション「British & World Banknotes」を、2026年1月29日(木)に399 Strandの会場とオンラインで開くと発表しました。同社が紙幣のオークションを開くのは、数年ぶりです。
英国の紙幣:大蔵省券とイングランド銀行券
出品の一つ目のまとまりは、英国の紙幣のコレクションです。初期の大蔵省(Treasury)発行の紙幣とイングランド銀行券に加え、主に19世紀前半のイングランドとウェールズの地方銀行の紙幣を、かなり幅広く含みます。
注目の品として、元記事は次の2点を挙げています。
- ロット9:ダーダネルス作戦用の加刷(あとから文字を刷り足すこと)がある10シリング券。北アフリカで使われ、ガリポリの戦いを支えるためのものでした。1916年5月にアレクサンドリアで使うために加刷されたと説明されています。見積もり(予想落札価格)は180〜210ポンドです。 - ロット19:第一次世界大戦の終わりに発行された、イングランド銀行の「白い100ポンド券」。元記事は非常に珍しいとし、このような高額券はめったに出てこないと書いています。
バックハウス家の地方銀行券
二つ目のまとまりは、同社が何年も前に手に入れた世界の紙幣のコレクションです。その中に、イングランド北東部の地方銀行の紙幣がまとまって含まれています。ダーリントン、ストックトン・オン・ティーズ、ダラム、ニューカッスル、サンダーランドといった町の銀行です。
これらは、銀行家として知られるバックハウス家が持っていたものです。元記事によると、バックハウス家は銀行業を通じて、この地域が19世紀を通じて工業地帯として成長するのを後押ししました。
バックハウス家の銀行の始まりは、ジョナサン・バックハウスの祖父ジェームズ・バックハウスです。ダーリントンの裕福なクエーカー教徒で、亜麻(あま)の加工業者でした。はじめは仲間の商人に銀行の役割を提供し、1774年に正式に銀行を設立しました。
銀行は、フランスとの戦争の時代の経済の混乱を乗り切りました。元記事は、このときイングランド銀行でさえ紙幣の払い戻しを停止したと書いています。バックハウス家はストックトン・ダーリントン鉄道にも深く関わり、ダラム、ニューカッスル、サンダーランド、ストックトン・オン・ティーズに銀行を設けました。
19世紀の終わりには、20の支店と330万ポンドの預金を持つ、英国で最大級の銀行の一つになっていました。その時点で、ロンドンのバークレイズ、ノリッジのガーニーズと合併し、イングランドの個人銀行の預金の4分の1を占めました。ジョナサン・バックハウスはバークレイズの正式な取締役となり、1913年に退任しました。
バックハウス家の銀行の紙幣は、ロット136〜148に出品されます。
米国の旧銀行券と香港上海銀行の紙幣
このほか、19世紀半ばの米国の銀行の紙幣(現在は使われていない銀行券)がまとまって出品されます。元記事によると、その多くの銀行は南北戦争を越えて存続しませんでした。細かな彫刻による挿絵(ビネット)が特徴で、ロット184には狩りの場面が描かれています。
さらに、20世紀の中国関係の紙幣があり、主に香港上海銀行の紙幣です。その多くはPMGが第三者として鑑定し、いずれも66の未使用の評価です(ロット218〜223)。このほか、世界各地の紙幣も出品されます。
主な出品
元記事が挙げた主な出品は次のとおりです。見積もりは同社の予想落札価格です。
- ロット156:ニューカッスル・アポン・タイン、Joint Stock Banking Co.の5ポンド試し刷り(プルーフ)。日付はないが1883年、番号9354。海から見た町の挿絵。未使用。見積もり80〜120ポンド。 - ロット139:ダーリントン、Darlington Bank(ジョナサン・バックハウス社)の1ポンド券。未発行で、署名と番号なし。左に立つ女性の挿絵。未使用。見積もり30〜50ポンド。 - ロット147:ダラム、Durham Bank(ジョナサン・バックハウス社)の5ポンド券。1891年、E B Mounseyの署名、番号C/W 853。赤インクで無効の処理(キャンセル)がされ、「1914年3月16日支払い済み」と書いたメモがピンで留められています。見積もり30〜50ポンド。 - ロット9:大蔵省、J.ブラッドベリー(第2次発行)の10シリング券、1915〜16年、番号Z/7 039606。ダーダネルス作戦用の加刷入り。見積もり180〜210ポンド。 - ロット222:中国、香港上海銀行の1000ドル券、1983年3月31日、番号K 398585。PMGがケースに封入し、66 Gem Uncと評価。見積もり200〜300ポンド。 - ロット169:米国ジョージア州ダルトン、Planters and Mechanics Bankの5ドル券、1856年7月1日。キツネ狩りの挿絵。極美品(Extremely Fine)。見積もり30〜40ポンド。
出典: Numismatic News「Stanley Gibbons Baldwins British and World Bank Notes Auction」(2026年1月27日)
次に読む
週次マーケット・インテリジェンス
アンティークコインの週次レポート・オークション速報・市場分析をLINEでお届けします。友だち追加で即受信。
無料・登録すぐ完了・いつでもブロック可