1344年ダブル・レオパード金貨、NGC MS 62 ゴールドバーグ相対売りの頁
貨幣商ゴールドバーグの頁は、題が「Private Sale(相対売り)」で始まり、1344年に英国で打たれたダブル・レオパード金貨を扱っています。頁の本文によると、この硬貨は2006年に南イングランドで金属探知機により見つかり、同年の競売の約10年後に、アイラ・ゴールドバーグ氏が顧客のために購入しました。NGCがMS 62と鑑定し、個人が持つ唯一の例とされ、購入価格は公表されていません。
訂正(2026年10月13日) 題・要約・本文を出典に合わせて全面的に書き直しました。出典の本文が発行者をエドワード3世としている点を示し、出典にない市場の分析(相対取引の広がり・投資需要・価格の予想)や、X線分析・意匠・含金量などの記述を削りました。出典の頁の冒頭にある売買の経歴(2001年のUBS競売、2016年に31万7,250ドルで世界最高額)は、本文の発見の年(2006年)や落札額(85万ドル相当)と合わないため、その点を本文に具体的に示したうえで、本文が述べる2006年の発見と競売、その約10年後の購入にもとづいて書きました。出典の頁の題が「Private Sale(相対売り)」で始まることも示しました。旧題は「1344年エドワード2世ダブルレオパルド、私有取引で31万ドル超:中世金貨最高額の真実」です。
この記事は、貨幣商ゴールドバーグ(Goldberg Coins & Collectibles)が自社の頁に載せた文章にもとづきます。頁の題は「Private Sale(相対売り)」で始まり、冒頭には、ゴールドバーグは相対取引(Private Treaty)でも売る、という記載があります。頁に掲載日の記載はありません。頁の本文によると、この硬貨は2006年に見つかって競売にかけられ、その約10年後に、アイラ・ゴールドバーグ氏が顧客のために購入しました。頁の冒頭にある売買の記載は本文と合わない点があり、最後の小見出しで示します。
個人が持つ唯一の例
対象は、1344年に英国で打たれた「ダブル・レオパード」金貨です。第三者の鑑定機関NGCがMS 62と鑑定しました。頁は、この重要な金貨の例で個人の手にあるのはこれだけだとしています。
ゴールドバーグ氏はこの硬貨を、英国などの重要な硬貨を集めている顧客のために購入しました。購入価格は公表されていません。同氏は「これで、この硬貨は史上最も価値のある英国の硬貨になったと簡単に言える」と述べています。これは同氏の見解です。頁の本文の時点では、硬貨は英国などの希少な硬貨を集めた「タイランツ・コレクション(Tyrants Collection)」の一部とされていました。
ゴールドバーグ氏は、顧客に渡す前に長期の保護のため第三者の鑑定を受けさせたかったと述べています。NGCの会長マーク・ザルツバーグ氏に硬貨を見せ、NGCに鑑定を依頼したということです。
英国で最初の大型金貨
名前は、裏面に描かれた2頭のレオパード(ヒョウ)に由来します。この硬貨は1344年に、英国で最初の大型の金貨として打たれました。それまで英国の硬貨は、1257年に少数打たれた小さな金のペニーを除き、すべて銀貨でした。国内や国外の取引に使う金貨は、フランスやイタリアなど他国の物に頼っていました。
ゴールドバーグの頁の題は「エドワード2世」としていますが、頁の本文は、英国に自国の金貨が必要だと判断して1344年に発行したのをエドワード3世としています。このとき、ダブル・フローリン(ダブル・レオパード)、フローリン(レオパード)、ハーフ・フローリン(ハーフ・レオパード)の3種が発行されました。ダブル・レオパードの重さは108グレーン(4分の1オンス弱)で、当時広く使われていたフランスのフローリン金貨にならったものです。価値は6シリングとされました。
1344年のうちに廃止
レオパード金貨はごく短命でした。1344年の1月から7月まで打たれた後、ノーブル金貨に切り替えられました。ノーブル金貨はダブル・レオパードより少し大きく、重さ138.46グレーン、価値は6シリング8ペンスでした。ノーブル金貨が広まり、1344年8月20日にレオパード金貨は正式に通貨としての効力を失いました。
打たれた数は少なく、頁は多くが溶かされた可能性が高いとしています。ダブル・レオパードは失われたと考えられていましたが、1857年に子どもたちがタイン川で2枚を見つけました。2枚はのちに大英博物館の所蔵となり、頁の本文の時点では同館にあるとされています。
2006年の発見と競売
3枚目が、頁がNGCの鑑定を受けたとする硬貨です。2006年に南イングランドで金属探知機を使う人が見つけました。同じ年に競売にかけられ、85万ドル相当で落札されました。頁は、これが当時、英国の硬貨に支払われた最高額だったとしています。アイラ・ゴールドバーグ氏はその競売で2番手の入札者でした。
頁の記載の食い違い
頁の冒頭には、この硬貨が2001年にUBSの競売で5,431ドルで売られ、2016年にゴールドバーグの競売で31万7,250ドルで落札されて世界最高額だった、という記載があります。2001年の売却は、本文が発見の年とする2006年より前です。また、冒頭が世界最高額とする31万7,250ドルは、本文が2006年の落札額とする85万ドル相当より低い額です。
出典: Goldberg Coins & Collectibles「Private Sale the 1344 Edward II “Double Leopard” only example of this important gold coin in private hands.」
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