Baldwin's、ムガル皇帝シャー・アーラム2世の贈呈用金貨を紹介(2025年3月)
貨幣商A H Baldwin & Sonsは2025年3月11日、自社サイトの記事で、ムガル帝国の皇帝シャー・アーラム2世(在位1759〜1806年)の金貨「ナザラナ・モハール」を紹介しました。ふだんの支払いに使う貨幣ではなく、贈り物として作られた金貨です。同社はこの1枚を「一点ものの可能性がある」と述べています。
訂正(2026年10月13日) 題・要約・本文を出典に合わせて訂正しました。出典にない重量・比重・造幣所名・アラハバード条約・市場動向・価格の見通し・投資価値・真贋鑑定の方法などの記述を削り、Baldwin'sによる評価(一点ものの可能性)を販売店の評価として明記し、2025年3月の記事であることを示しました。旧題は「衰退する帝国の威信を刻む金貨:シャー・アーラム2世の「ナザラナ・モハール」とその歴史的背景」です。
貨幣商のA H Baldwin & Sons(Baldwin's)は2025年3月11日、自社サイトの読み物欄に、ムガル帝国の皇帝シャー・アーラム2世(在位:ヒジュラ暦1173〜1221年、西暦1759〜1806年)の金貨「ナザラナ・モハール」を紹介する記事を載せました。以下は、その記事の内容です。
ナザラナ・モハールとは
Baldwin'sによると、ナザラナ・モハールはふだんの支払いに使う流通貨幣ではありません。純金で作られた贈呈用の品で、貴族、外国の要人、宮廷の人々に贈られました。忠誠、富、威信を表すもので、作られた数が限られることが多かったと同社は説明しています。
デザイン
同社の説明では、シャー・アーラム2世のナザラナ・モハールには、表面にペルシア文字の書(カリグラフィー)で皇帝の正式な称号が入っています。裏面には多くの場合、造幣所の名前、年、治世の年数が入っています。花の模様や飾りの縁取りがある型もあると述べています。
皇帝の時代
記事は、シャー・アーラム2世が即位した1759年には、ムガル帝国はかつての姿の影にすぎなかったと書いています。帝国はマラーター、アフガン勢力、イギリス東インド会社によって分断され、皇帝は名目だけの支配者でした。
1788年、武将グラーム・カーディルがデリーを襲って皇帝を捕らえ、何日も拷問したうえで両目をえぐり、皇帝は完全に視力を失いました。その後、マラーターがグラーム・カーディルを処刑し、皇帝をイギリスの臣下として王位に戻したと記事は伝えています。
そうした中でも、ナザラナ・モハールのような金貨は作られ続けた、と同社は述べています。
Baldwin'sの評価
Baldwin'sは、この1枚を「likely one-of-a-kind(一点ものの可能性がある)」と表現し、非常に珍しい金貨だとしています。これは販売店による評価です。記事には、この金貨の価格、重さ、造幣所、年銘は書かれていません。
出典: Baldwin's「India, Mughal Empire, Shah Alam II (AH 1173-1221 / 1759-1806 AD), gold Nazarana Mohur」(2025年3月11日)
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