1980年の5セント貨、1セント用素材に打たれた誤打品が2026年2月に競売へ
1セント貨用の銅の素材(プランシェット)に5セント貨の図柄が打たれた1980年のジェファーソン・ニッケルが、2026年2月にGreatCollectionsの競売に出品されました。PCGSの鑑定はMS-64 RBです。CoinWeekが2026年2月19日に報じ、競売は2026年2月22日に締め切られる予定でした。
訂正(2026年10月13日) 題・要約・本文を出典に合わせて書き直しました。出典はCoinWeekの記事(2026年2月19日)で、GreatCollectionsの競売(2026年2月22日締め切り予定)への出品を紹介するものです。旧記事は、出典にない「数十年後に収集家が重さの異常で発見した」という経緯や、1980年の1セント用素材を「銅めっきの亜鉛」とした誤り(出典では1982年半ばより前は銅と亜鉛の合金)、造幣局の品質管理の「盲点」を断じる記述、投資を勧める結論を載せていたため、削除・訂正しました。旧題は「1980年ニッケル5セント銭がペニープランシェットで打刻:MS-64 RBが暴露するミント品質管理の盲点」です。
※この記事は、2026年2月19日のCoinWeekの記事に基づきます。紹介するのは2026年2月22日に締め切り予定だった競売の出品で、現在の速報ではありません。
1980年のジェファーソン・ニッケル(米国の5セント貨)で、1セント貨用の素材に打たれた誤打品が、競売会社GreatCollectionsに出品されました。PCGSの鑑定はMS-64 RBです。競売の締め切りは、2026年2月22日(日)午後7時57分42秒と案内されていました。
どのような誤打か
CoinWeekは、この種の品を「大きな異材質エラー(off-metal error)」と呼んでいます。1セント貨にするはずの素材(プランシェット=図柄を打つ前の円盤)に、5セント貨の型(ダイ)で図柄を打ったものです。
その結果、小さな銅色の1セント用素材の上に、ジェファーソン・ニッケルの図柄が載ります。記事によれば、硬貨は小さく見え、図柄は詰まって見え、外周の文字の一部が切れていることが多いといいます。
どうして起きるのか
記事は、起きる道筋を次のように説明しています。
まず、1セント用の素材が5セント用の素材に混ざることがあります。前の作業で残った1セント用の素材が投入口(ホッパー)に残っていたり、5セント用の出荷分に紛れ込んだりする場合です。
1セント用の素材は、5セント用の素材より約2.1ミリ小さいため、5セント貨の打刻機の外枠(カラー)にしっかり収まりません。打たれると、外枠が金属を押さえきれず、素材は外へ広がります。そのため、広がった形に見えることが多いといいます。縁の近くにある「IN GOD WE TRUST」などの文字が、欠けたり一部しか見えなかったりすることがあります。
なぜ外に出にくいのか
米国造幣局は、大きさの違う硬貨が施設の外へ出ないよう、ふるい分けの装置(リドラー)を使っています。正しい寸法に合わない品を引っかける穴のあいた網です。記事によれば、そのため異材質の誤打品のほとんどは流通に出ません。それでもまれに、1枚が安全装置をすり抜けることがあり、通常の5セント貨の袋に混ざることもある、と記事は述べています。
素材の種類
記事によれば、収集家はこの種の誤打を、使われた1セント用素材の種類で分けています。
- 銅の素材(1982年以前): 1982年半ばより前の1セント貨は、銅と亜鉛の合金でできた無垢の素材で、重さは3.11グラムでした。今回の1980年の品はこの分類に入ります。 - 亜鉛の素材(1982年以降): 1982年以降の1セント貨は、亜鉛に銅をめっきした素材で、重さは2.5グラムです。打刻の際にめっきが割れると、銀灰色の亜鉛がのぞくことがあります。 - 鋼の素材(1943年): 亜鉛をかぶせた1943年の鋼の素材に打たれたものは灰色で、磁石に反応します。記事はこれを最も珍しい例としています。
グレードの「RB(Red-Brown)」は、もとの赤い銅の色が茶色へ移りはじめている状態を示す、と記事は説明しています。
記事が示す取引の価格帯
CoinWeekによれば、1978年や1980年のような一般的な年の、1セント用素材に打たれたジェファーソン・ニッケルは、多くが350〜500ドルで取引されます。保存状態のよい品は、1,000ドルから1,700ドルを超えることも多いとしています。これは記事が示す過去の取引の目安で、今回の出品の落札額ではありません。
出典: CoinWeek「1980 Jefferson Nickel Struck on Cent Planchet Error (PCGS MS-64 RB)」(2026年2月19日)
次に読む
週次マーケット・インテリジェンス
アンティークコインの週次レポート・オークション速報・市場分析をLINEでお届けします。友だち追加で即受信。
無料・登録すぐ完了・いつでもブロック可