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株券の証書「スクリポフィリー」 2025年12月と2026年1月の競売の落札例

Numismatic Newsは2026年1月22日、株券や債券の証書「スクリポフィリー」が、歴史の記録や美術品として収集家に見直されていると伝えました。2025年12月16日のArchives International Auctionと、2026年1月のSpinkのオンライン競売で売れた1884〜1935年の株券4点の落札額と特徴を紹介しています。

訂正(2026年10月13日) 題・要約・本文を出典に合わせて全面的に書き直しました。出典に無いオランダ東インド会社に始まる株券の歴史、19世紀のデザインの話、署名やデザインが価格を決めるという市場の分析、「希少硬貨に匹敵する価格」といった記述を削り、出典が伝える2つの競売と4点の落札例を日付とともに示しました。旧題は「芸術か、歴史資料か。貨幣学の新分野「スクリポフィリー」が照らす金融史」です。

※この記事は、2026年1月22日のNumismatic Newsの記事に基づきます。

スクリポフィリー(scripophily)は、株券や債券の証書を指す言葉として使われています。もとは事務書類でしたが、収集家が株券を歴史の記録として、また美術品として見直し、新たな注目を集めています。Numismatic Newsによると、2026年1月の記事の時点で、最近の競売では、かつて事務所の机の引き出しにしまわれていた株券が、紙幣の収集家の手に渡っています。

歴史の記録であり、ときに美術品でもある

株券や債券は、もともと出資や借り入れの証書として作られました。記事は、今では記録資料であると同時に、ときには美術品でもあると述べています。

International Bond & Share Society のウェブサイトは、「一枚一枚の証書は、その会社と事業についての歴史の一片です」と説明しています。色、紙、署名、日付、印、消印、縁取り、絵柄、業種、株式仲買人、会社名、名義書換代理人、印刷会社、名義人などが、この趣味の独自性を高めているとしています。同団体によると、スクリポフィリーの収集は1970年ごろから勢いを増しました。

Archives International Auction(2025年12月16日)

2025年12月16日のArchives International Auction(AIA)の競売では、チョコレートから米国の鉱山業まで、さまざまな会社の株券が売りに出されました。

- 1901年、American Caramel Co.の優先株25株の証書(状態はFineからVF)が200ドルで売れました。ハーシー・チョコレートのミルトン・ハーシーが名義人で、署名もしています。キャラメル製造会社の合併から生まれた証書です。 - 1884年、コロラド州リードビルのLa Fave Mining & Milling Companyの500株の証書(状態はChoice VF以上)が75ドルで落札されました。同社は1800年代後半の同州の銀ブームの時期に操業していました。黒と金で彩られ、細い線の模様の縁取りがあり、左下には社長と秘書役の署名の近くに、金色の浮き出しの社印があります。

Spinkのオンライン競売(2026年1月)

Spinkが2026年1月に開いた中国・香港・世界の紙幣のオンライン競売でも、株券が出品されました。

- 1月10日のCSS120Aの部では、1935年、中国の交通銀行(Bank of Communications)の50株の証書(修復あり、状態はfine、それでもかなり珍しいとの説明)が1,500香港ドルで売れました。青いインクで書かれ、利札と収入印紙が付いています。 - 同じオンライン競売で、1920年、Po Tung Coal Mine Company Ltdの60株の証書(状態はvery fine)が9,000香港ドルで売れました。渦巻き模様の装飾があり、日が昇る中国の村の風景が描かれています。

AIAと同じく、Spinkの競売にも炭鉱会社の株券が出ていました。

出典: Numismatic News「Stocking Up with Scripophily」(2026年1月22日)

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